英語初級者のときの学習法(オンライン英会話+シャドーイング)
英語が話せるようになるかどうかは、学習が継続できるかどうかにかかっています。話せるようになるまでの期間は人それぞれですが、時間さえかければコミュニケーションは取れるようになります。
僕自身、英語中級者でまだ映画を字幕なしで見るなどのレベルには到底及びませんが、英語の先生と簡単な日常会話を成立させたり、アプリで知り合った海外の方とLineやスカイプでテキストのやりとりをするくらいはスムーズにできる程度のレベルです。
今回は、英語中級レベルの僕が初級レベルだった頃の学習方法を紹介します。
目次
英語学習スタート時の実力はまさに初級者!
英語学習をはじめた時点での僕の英語力は、明らかに初級者でした。大学受験当時には英語は得意科目で、偏差値ベースで言えば60~65くらいは安定して取れていましたが、海外留学はおろか海外旅行の経験さえなく、外国の方と英語で会話をした経験はほとんどありませんでした。
このグラフは、オンライン英会話SPTRをスタートしたときの初回テストの結果です。10点満点で採点されるのですが、長年のブランクもあり大学受験当時に覚えたこともほとんど理解できていない状態でした。
僕は、この英語力の状態でオンライン英会話スパトレに入会し、英語学習をスタートしました。
英語学習初級者が最初の1か月におこなった学習方法
僕が、英語学習をスタートしたときには、特に英語の学習法について詳しく知らない状態でした。ただ、真剣に学習をすれば英語でのプレゼンを見たり、英字新聞のニュースを読めたりするレベルになるはずと勝手に信じ込んでいたので、費用負担が少なく学習を継続できる方法をとりあえず何かをしてみようと思って学習をはじめました。
オンライン英会話スパトレ(SPTR)
僕が最初に考えた英語学習法は、オンライン英会話でした。
当時、オンライン英会話関してはほとんど何も知らなかったので、今から思えば少しリスクがあったのですが、結果的には正解でした。初級者の僕にとっては、スパトレの学習法がとてもマッチしていたように思います。
当時の僕にとってありがたかったのは、スパトレの以下の特徴です。
- 自習を重視したスタイルであること
- 月額が安いこと(当時2,980円でした。現在は値上がりして4,600円くらいになっています)
- 市販のテキストをメインに使用する学習であること
オンライン英会話のなかには会話を楽しむスタイルのサービスもありますが、スパトレは学習の要素が非常に強いです。レッスンまでにしっかり予習をしていかないと、レッスン時に太刀打ちできない感じになります。
レッスンはすべて英語でおこなわれるため、初回のレッスン以降は先生の話すことを聞き取るにも苦労している状態でしたが、レッスンと自習とを繰り返していると2か月くらい経過した頃には大分慣れを感じるようになりました。
また、学習をはじめたばかりの右も左もわからないときに、学習の軸が一本しっかりとできたのは良かったです。
シャドーイング
最初の1か月間は、シャドーイングを中心に学習しました。文法・単語力・リスニング・スピーキングのすべてが弱い状態でしたが、とにかくスパトレの先生を信頼して、毎日ひたすらシャドーイングをしてました。
シャドーイングとは、テキストの音源を耳で聞いて、そっくりものまねをするようにすぐ後に続いて読み上げる学習方法です。いろんなところでシャドーイングは推奨されている学習法ですが、かなり難易度高めです。
僕は、最初中学1~2年生レベルの教科書を使用してシャドーイングを1か月続けたのですが、それでもノーミスでシャドーイングはほぼ不可能でした。
1か月間程度シャドーイングを続けて実感したメリットは次のとおりです。
- 英語を話したり聞いたりすることに慣れた
- 少しずつ英語が聞き取れるようになった
- 毎日、メリハリをもって学習できた
最初の1か月間が特に大事だということを聞いていたので、この頃は学習の習慣化を目指して毎日1時間くらい地道に毎日シャドーイングしてました。
シャドーイングについての詳しい学び方は「英語初級者・中級者にとってシャドーイングは効果的?」にて詳しく解説しているので興味のある方はぜひチェックしてください。
英語学習の初級から中級にむけてのポイント
英語学習は、初級の段階が一番大変だと思います。中級は中級で挫折ポイントがあると聞きますが、初級者はどうしても挫折しやすいためです。この章では、僕が中級者になるために必要だと思うポイントを紹介します。
とにかく継続する
英語学習で大事なことは、継続・習慣です。
例え1日に10分だったとしても全くしないのと少しでも学習をするのとは大きな違いです。
特に社会人の場合は仕事との両立があり学習も大変だとは思います。しかし移動中やウォーキングの間に英単語を覚えたり、寝る前にシャドーイングのトレーニングをしたりなど、自分自身にとって無理のない方法で習慣化をすることで、英語学習を習慣化できます。
僕の場合は、毎日の散歩のときに英単語を覚えることを習慣化していました。
最低限の文法を押さえておく
僕は、大学受験の際に英語をしっかり学んでいたので比較的スムーズだったのですが、最低限の文法を押さえておくことも重要だと思います。文法は、細かいところまで見ていくととても大変で、ましてや英会話ではとっさのことなので上級者であっても頻繁に間違いをしますが、それでも基本的な文法を固めておくのは最低限必要です。
どこからどこまでの必要最低限の文法とするかは、とても難しいことですが、僕はネイティブの方に意図を伝えられるレベルは最低限必要だと思っています。
- 5文型
- 助動詞
- 時制
- 不定詞・ing形
- 接続詞
- 品詞(名詞・動詞・形容詞・副詞など)
- 関係詞
上記の知識はしっかり身につけておきたいところです。これらに加えて、比較・関係代名詞・仮定法などを使ってトークができるようになると、英会話もかなりスムーズになります。僕の場合は文法書として「一億人の英文法」という本を購入しましたが、個人的には少しボリュームが多すぎるような気がします。したがって、少し薄めの基礎的な文法書をしっかりと仕上げるくらいのイメージが良いのではないでしょうか。
単語力を増やす
単語力によって伝えられることの幅は大きく変化します。僕も初級者のときには、伝えたいことを言い表す英単語が思いつかなくて苦労するという思いを毎日のように繰り返していました。今も、その状態は変わりませんが、それでも英語学習をはじめた頃よりは単語力が向上したので、伝えられる内容は大分広がりました。
極論をいえば、伝えたい内容を正確に伝えられる文章構造がわからなくても、日常会話であれば単語さえわかれば成立します。
単語力を増やすために、僕はTOEIC用の単語帳「金のフレーズ」を使用しました。ちょうど「金のフレーズ」がオンライン英会話スパトレの指定教材に入っていたこともあってこの教材を選んだのですが、レベル的に中級者にとってすごく良いのではないかと思います。
また、単語を増やすためには、SmartStudyというアプリを積極的に活用しました。
英語に積極的に触れる
今は、オンラインで英語に触れる機会を作ろうと思えばいくらでも作れます。
- YouTube(英語学習系チャンネル・ネイティブスピーカーが運営しているチャンネなど)
- 映画・海外ドラマ(Netflix・AmazonPrimeなど
- コミュニケーションアプリ(HiNativeなど
- 海外のホームページ
「英語学習をする」という意識ではなくとも、興味のあることや好きなことであれば負担を感じることなく楽しみながら英語を身につけられます。また、YouTubeなどで身につけた英語表現は記憶に残ります。
初級者は楽しみながら中級者まで到達できる!
僕自身が初級者を卒業して中級者くらいになれたと実感したのは、英語学習をスタートしてから半年くらい経過したタイミングだったと思います。
とはいうものの、正直なところいつ頃を境に中級者になったという明確なポイントは自分でもよくわかっていません。気がついたら、オンライン英会話で話がスムーズにできるようになったり、以前に使用していたテキストが簡単に音読できるようになっていたり、先生から褒めてもらうことが増えたりといった小さなことの積み重ねで少しずつ初級者ではなくなったような感じがしました。
結局、一番のポイントは楽しみながら継続できたことが大きかったと思います。SPTRのように予習を必要とするオンライン英会話を毎日続けていると、例え少しずつであろうと英語力は身につきます。そして、その努力を続けることが目標到達に導いてくれるはずです。
僕自身がこれまでの英語学習に関して良かったと思えるポイントが一つあります。それは、英語を使って何をしたいかということが明確になっていることです。英語学習自体が目的の場合、しんどいときやほかに楽しいことがあるときについサボりたくなるかもしれないのですが、僕の場合は英語で情報収集をして仕事の実務で使用するという目標がブレていないので、ここまで楽しみながら続けてこれたのだと思います。
ちょうど僕自身が中級者といってもよいかな、と感じ始めた頃に「つぎは何を勉強しようか?」と迷いはじめはしたのですが、初級者の頃はまず楽しんで英語の世界をどんどんと広げていくことをオススメします。