フリーランスWebライターに英語力は必要?
キャリアアップや昇給のために英語を学習している、もしくは英語学習をはじめようとしている方は多いと思います。
私自身、ダブルワークのような形でフリーランス・正社員としてWebディレクター・Webライターの仕事をしています。
「そもそも、Webライターの仕事に英語力は必要?」
「英語力を身につけるのは、Webライターにとってメリットはある?」
「英語を身につけるなら、他のスキルを伸ばした方がよいのでは?」
これらは、しばしば自問自答する問題でもあります。
現時点での結論としては、Webライターにとって英語力は必須とはいえないまでも非常に重要であるという位置づけです。
この記事では、英語力がなぜ重要なのか?について分かりやすく解説します。
フリーランスとして仕事をしている多くの方に当てはまるので、ライター以外の方もぜひ参考にしてください。
目次
前提条件:フリーランスに必要とされる英語力は職種によって異なる
フリーランスと一口にいっても、仕事の内容はとても幅が広いため、英語が必要であるかいなかは大きく異なります。
ただし、私自身の感覚としてはどのような職種であっても「ツールを活用する」という観点から見れば英語力を身につけることには十分に意義があると感じています。
なぜなら、海外製のソフトウェア・アプリが充実しているからです。
日本国内ではリリースされていない便利ツールが、最低限の英語さえ理解する力があればインターネットを通じて手軽に入手できます。
私自身がふだんの業務で活用しているツール(海外サイトで購入したもの)を具体的にご紹介します。
- タイムマネジメントツール
- ポモドーロ
- PC上・クラウド上の保存データを一括検索できるツール
- 英語学習サイト
- WordPressのテーマ
- 各種SEO関連ツール
したがって、どのような職種の方であったとしても、フリーランスの多くの方は恩恵を受けられるはずです。
また、英語力がある程度身につくと、洋画や海外ドラマを英語字幕で見るなどプライベートの楽しみも増えます。
フリーランスWebライターに必要とされるスキル・英語力は必要ない?
では、仕事に直結するメリットはあるのでしょうか?
自分自身が4年半に渡って仕事をしているWebライター(Webディレクター)について英語力が必要とされるか否かについて考えてみます。
私自身の結論としては、英語力は必須ではありません。
そもそも、Webライターにどのようなスキルが必要とされるのかという点から、英語力が必須ではない現状について見ていきましょう。
ライターに必要なスキル
Webライターにとって必要なスキルは、以下のとおり。
- 正しく読みやすい日本語を書く力
- 最低限のSEOの知識
- リサーチ力
- 早く正確にタイピングする力
- クライアントや編集者との意思疎通
- 慣れ
今後のテクノロジーの進化によって必要とされるスキルが増えたり減ったりする可能性はありますが、2022年現在では上記のスキルがあれば十分です。
十分というのは、フリーランスとして生計が立てられるだけの十分な金額を得ることが出来ます。
人によっては、これらの項目に加えて専門知識が必要という方もいます。
専門知識があれば仕事の単価が上がりやすくなり、より収入が安定するでしょう。
とはいえ、専門スキルがなくてもWebライターとして生計を立てられるのは、私が自らの実績で立証できます(4年半程度、ほとんどWebライター1本の仕事で生活)。
英語力との兼ね合いでいえば、ここで挙げた6つのスキルがまだ不十分でWebライターを志している方は、これらのスキルの方が優先順位が高いのではないかと思います。
英語力は必須ではない
英語力は、Webライターにとっては付加価値に過ぎません。
ほかの専門スキルと同様に「あったらいいな」というレベルのものです。
付加価値を身につけることなので、英語力を身につくとライターとしての活躍の幅は大いに広がりますが、スキル習得のためには相応の時間を要します。
英語力は、習得のために多くの時間と手間を要するスキルであるため、「Webライターは英語を必ず習得すべき」というような絶対推奨スキルともいえません。
Webライターが英語を身につけた方がよいと考える理由
英語力は、簡単にはアップしません。実用的な力をつけるためには、最低でも1年以上の期間が必要です。
実際、僕自身は1年以上学習を続けていますが、まだ全面的に英語を仕事に活用しているとはいえません。
それでも、僕は英語の習得を強くオススメします。
理由を一言でいえば、英語は役に立つ範囲がすごく幅広いからです。
案件獲得の幅が広がる
英語力が活用できると、案件獲得の幅が広がります。
翻訳案件は、長期留学や外国語大学でしっかりと英語を学んでいないとなかなか太刀打ちできない可能性が高いですが、狙い目の案件は英語の文献を読んで日本語で執筆する記事です。
翻訳と大きく異なるのは、トピックの全体像や英語の記事の趣旨がきちんとつかめていれば、文章ごとの細部の翻訳までは要求されないということです。
つまり、翻訳できるほどの英語力がなくとも、十分に記事を執筆できる可能性が高いのです。
情報収集の効率がアップする
特に英語を使って記事を執筆するように以来を受けていない案件の場合であっても、英語活用により情報収集がスムーズに進む場合があります。
例えば、僕は以下のテーマの記事を執筆した際に英語で海外の情報を参照して執筆しました。
- ペットフード
- 最新の教育事例
- 人事
- マーケティングや営業関連
日本語で書かれたWebサイトを参照すると独自性をどのように担保するかという問題も残りますが、海外のサイトを参照すればその心配も不要です。
海外のツールやソフトウェアを導入できる
SEOやWebマーケティングの本場は、欧米(特にアメリカ)です。
したがって、何かのツールを導入する際に海外のサイトでツールを導入すると、国内製品よりも高品質なものが低価格で導入できる可能性があります。
実際に、僕が英語を使用して購入したツールを紹介します。
- WordPress Theme: Enfold
- SE Ranking キーワード調査ツール
- Free Pick イラストサイト
SE RankingとFree Pickは、日本語対応しているため英語が使用できなくても問題なく使用できます。
そうはいっても、上記のサイトをご存じじゃなかった方も多いのではないでしょうか?
また、僕の場合は上記のサイトをBrack Friday Saleで格安価格で購入しました。
本当にサブスク系のサービスは、海外サイトが安いです。
海外サイト活用は、英語が話せるか否かという点以上に、海外のサイトを活用する意識の有無が大きな要因になるでしょう。
Webライターに要求される英語力
Webライターが仕事で英語を活用するためには、どの程度の英語力が必要とされるのでしょうか?
しばしば「目安はTOEIC〇〇点以上」などとスコアが記載されていたりしますが、僕はTOEICのスコアはそれほど気にしなくても問題ないと思います(ただし、クラウドソーシングなどで案件を勝ち取るためには、スコアがあった方が獲得しやすいのは間違いありません)。
では、どのようなスキルが必要とされるのかについて、3つのポイントを解説します。
ここで想定しているのは、海外のWebサイトなどを読んだり、ツールを使用したりして、日本語で記事を執筆するレベルです。
必要な情報をリサーチする
まずは、情報を得るためのソースを確認する必要があります。
検索をするためにはGoogleに検索ワードを入れるだけですが、日本語を直訳したフレーズを検索すると目的の情報が得られないこともあります。
このとき、検索キーワードの入れ替えができるのか否かについて必要な情報をリサーチする力が必要です。
英語力というよりも単語力+コツといった感じですが、とても重要なポイントです。
大まかな意味が確認できる
大前提として重要視されるのは、まず全体をチェックしておおよその意味がチェックできることです。
新聞記事やブログ記事などのタイトルは、一見しただけでは意味が取れなかったり、紛らわしかったりすることもあるので、一定の単語力や基礎的な文法力が要求されます。
記事を執筆する際に、すべての箇所を精読する必要はありません。むしろ重要なことは、目的とする情報がどこに記載されているかを素早く見つけ出すことです。
そのためには全体像をつかむ力が必要とされます。
英語で早く記事を読める
辞書などを利用しながらゆっくり時間をかければ正確な意味が把握できるという状態の場合は、まだ英語力を要求される仕事は受けない方がよいでしょう。
例え記事の単価が高かったとしても、仕事を仕上げるために時間がかかるためです。
そのためには、全体の見出しから重要ポイントを察知して、精読すべきポイントを判断する力が要求されます。効率のよい働き方をするためにも、英語を読むスピードはとても重要です。
Webライターの英語力の磨き方
大人になってから英語力を鍛える場合は、最短距離を目指すことが大切です。社会人・30代で英語学習をはじめた目的・ゴールにも記載したように、30代や40代から英語力を伸ばしたい場合は、必要なスキルにしぼって勉強した方が絶対によいからです。
この章では、僕がWebライターにとって必要な英語力をどのようにして身につけているのかについて解説します。
英字のニュースサイトをチェックする
さまざまなタイプのWebライターがいるため、全員には当てはまらないかもしれませんが、僕の場合は普段BtoBの記事を担当しています。
BtoBでは硬い記事が多いので、個人ブログなどでネットスラングや口語表現を身につけるよりも、新聞記事で硬い表現に慣れたり語彙を増やしたりする方が効率的に英語力を伸ばせます。
僕が利用しているのは、Wall Street Journalです。Wall Street Journalは、経済専門の新聞社ですが僕の現在の英語力では経済関連のニュースを理解するのはちょっとしんどいです。比較的スラスラ読めるコロナ関連の記事や国際関係の記事などを中心に読んでいます。
WSJを読んでいてメリットに感じることは、英語力アップとともに世界で起きているニュースの動向やトレンドについても学べることです。
世界で起きていることを知るのはライターにとってとても大切なことです。
EnglishClass101.com
EnglishClass101.comは、世界で最も有名な語学学習コンテンツです。
ネイティブの方が制作した動画にて学習できるので、英語で英語を学べます。
結論:フリーランスのライターにとって英語力は重要
フリーランスのWebライターにとって、英語力は必須スキルではありません。
本業・副業のいずれにおいても、ライターとして必要なスキルをきちんと備えていれば、英語力がなくても十分にやっていけるでしょう。
しかし、英語力が大きな付加価値となるのもまた事実です。
直接英語を生かせる場面ではもちろんですが、必ずしも必要とされるとは限らない場面でも英語力はおおいに役立ちます。
必要とされる英語力は、英語を使用する用途や目標によってことなりますが、必ず学習をすることには大きな意義があるので、迷っている方はぜひチャレンジしてください。