英語を英語で学ぶ|EnglishClass101.comとの出会い

英語にはさまざまな学習方法があります。
その大きなトピックの一つが、英語を英語で学習すべきか、それとも日本語で学んだ方がよいかという点です。

英語中級者の場合、特にその判断は難しいと思います。
「英語を英語で学ぶ」と固く決心して英英辞典を使用してみたら、理解が追いつかなかったという経験を持つ方も少なくないことでしょう。

ですが、典型的な英語中級者(CEFRでB1レベル)の僕の経験でいえば、英語を英語で学習するメリットは十分にあります
特に文法やボキャブラリーの面では、英語で情報をインプットした方が早く正確な情報を入手できる場面が多いです。

今回は、結果的にたどり着いた英語学習サービスEnglishClass101.comを含むいくつかの学習法を交えながら、中級者が英語を英語で学ぶことについて掘り下げていきます。

英語を英語で学習することのメリット(実体験)

僕自身の実体験を通じて、英語を英語で学ぶことのメリットを紹介します。
そもそも、学習は効率・効果が重要です。最終的なゴールを達成するために、英語を英語で学習することがどのようなメリットをもたらすのかについて考えてみましょう。ここで紹介するのは、僕の実体験から得たものではありますが、多くの英語中級者に当てはまることだと思います。

イメージが理解しやすい

英語を英語で学習しようとするとき、日本語を介して学ぶよりもイメージをつかみやすいことがあります。特にそれが顕著なのは、ボキャブラリーと文法について学ぶときです。 https://www.youtube.com/embed/6XluP9xKHEc

たとえば、こちらのEnglishClass101.comの動画で紹介されているのは、TalkとSpeakの違いです。このように、非常にシンプルな単語でさえ、「違い」といわれると難しいものです。しかし、動画を見るとシンプルなキーワードで両者の違いを説明してくれています。

SpeakTalk
casual
daily conversation
formal
business situation
more polite
about language
Spaek  と Talk との違い

動画の中では、SpeakやTalkと相性のよい前置詞to・withについても解説されています。

このように、EnglishClass101.comを例に挙げましたが、ほかの英語教育コンテンツや文法書などでも同様に、イメージで理解できるように解説が工夫されているものが多いです。また、解説されている文法項目やボキャブラリーについても、受験対策のものと比較して生活や仕事に直結するものが多いと感じます。

例文で英語を学べる

EnglishClass101.comにかぎらず、多くの英語学習コンテンツでは例文が多く使用されます。日本の師範テキストでもさまざまな例文が用いられますが、海外のコンテンツの特徴として例文の数が多いこととシンプルなことが挙げられます。実際に英語学習のコンテンツを使って学習してみると、例文のよさを実感できると思います。

リスニング学習に最適

海外の英語学習者向けは、英語学習中級者のリスニング教材としても最適です。

  • ちょうどよいスピードで話される
  • シンプルな単語が用いられる
  • 国内の英語教材に比べて自然な英語が使われる

日本で発売されているテキストを使って英語を勉強しているものの、リスニングが少し伸び悩んでいる方や映画・海外ドラマの英語が聞き取れないという方は、英語学習者向けの動画を視聴してみるとよいかもしれません。実際、EnglishClass101.comのでAlishaさんが話している英語は字幕がなくても聞き取れる方が多いと思います。

価格が安い

全体的な傾向として、海外の教育コンテンツは日本国内のものよりも価格が安い傾向があります。そもそもYouTubeで学習すれば費用は0円ですし、有料コンテンツであっても安価な物が多いです。価格が安い理由として考えられるのは、以下の2点です。

  • サブスクの費用相場が日本よりも安い
  • 世界中に顧客が存在するため市場が大きい

もちろん、サービスによっては高額なものもあるため一概には言えませんが、日本国内の同等のサービスと比べると学習費用を大きく軽減できます。

日本で購入するよりも安かったサービス

  • 英語学習のサブスク(月額1,000~3,000円程度):日本のオンライン英会話は月額6,000円~
  • 英英辞典(年額500~1,000円程度):日本では買い切りで3,000~4,000円程度
  • 書籍読み放題のサービス(月額1,000円):日本には該当サービスなし

個人的に、低価格でサービスを利用できる点は非常に助かりました。

モチベーションが高まりやすい

英語を英語で学習できることは、気分も高まりやすくなります。
英語を英語でそのまま理解できると、英語学習者としてのレベルが一段上がった気になりました。継続して学習しなければ、実際にレベルがアップすることはありませんが、学習を維持するためにもモチベーションは大事です。英語で英語を学ぶ教材としては、Grammar in Useなどが有名ですが、それでも身近にはそれほどたくさんいないでしょう。

その特別感が学習意欲を高めてくれます。

英語を英語で学習することのデメリット

英語で英語を学習することのデメリットについても、感じたことをそのまま紹介しておきます。英語学習のスタンスは人それぞれでよいとは思っているものの、やはり目標到達のために遠回りはしたくないと思っている方も多いでしょう。EnglishClass101.comで学習をスタートして約2か月・英語学習歴約1年の僕が、率直に感想をお伝えします。

学習目標と教材がマッチしないことがある

大学受験やTOEIC・英検などの資格検定試験を目標にしている場合、日本語で書かれた専用のテキストを使用した方が効率的に学習できます。間接的なメリットは数え切れないほどありますが、試験の合格や高得点を第一目標にするなら先に試験対策を済ませた方がよいでしょう。

僕の場合は、TOEIC用の学習を少しずつ進めているところでしたがいったんTOEICの学習はストップして英語で英語を学ぶことにフォーカスするようにしました。その理由は、僕が英語での情報収集のために英語学習をしているためです。つまり、英語でのYouTubeの動画などから情報をゲットして、発信していくことを目標に置いているため、資格はあとからでも大丈夫だと思ったのです。今でもたまにTOIECの高得点を目指したいと思うことがありますが、どっちつかずになるのは避けたいので今は諦めています。

クレジットカードが必要

YouTubeやWebサイトなどの無料コンテンツで完結する場合は問題ないですが、英語での学習コンテンツは実際オンラインで購入するケースが大半です。そして、オンライン決済のためには通常クレジットカードが必要になります。

さらにいえば、クレジットカードはマスターカード・VISA・AMEXあたりがオススメです。JCBは、日本国内では広く使用できますが、海外では利用できないこともあるためです。

慣れるまで少し疲れる

英語で英語を学ぶのは、少し慣れが必要です。慣れるまでは疲れを感じる方も多いかもしれません。英語の動画を視聴する際には、5~15分くらいのあまり負担を感じない程度のものからスタートするとよいかもしれません。

僕の場合は、特にEnglishClass101.comに加入したばかりの頃は学習のモチベーションがものすごく高かったため、あまり負担を感じることはありませんでした。1日3本・4本都道がコンテンツを視聴していました。その後、少し落ち着いてきて「強は疲れているなぁ」とか「仕事が忙しいな」とか感じたときには短めの動画を視聴するなど負担がかからないように工夫しました。

英語を英語で学ぶためのオススメサイト・コンテンツ

英語を英語で学ぶためには、コンテンツの選び方も大切です。英語学習に対するアプローチはいろいろあるので、どんなやり方も間違いはないと思いますが、僕自身や学び方によって効率や効果の違いを実感してきました。この章では、特にオススメのコンテンツやプラットフォームを5つ紹介します。

第1位:EnglishClass101.com プレミアムプラス

第1位は、EnglishClass101.comのプレミアムプラスコースです。EnglishClass101.comは、無料でYouTube動画を公開しているほかにWebサイト・アプリでより充実した教育コンテンツを配信しています。学べる内容は、英文法・英単語・発音・英語圏の文化(おもにアメリカとイギリス)です。僕はアメリカ英語の習得を目指しているのですが、イギリス英語のコースもあります。

圧倒されるのがコンテンツの数で、2,000以上もの動画コンテンツがレベル(1~5)・カテゴリー別に公開されています。中級まっただ中の僕は、入会時にテストを受けてみたところレベル3のコースを推奨されたので、レベル3のコースを中心に動画コンテンツを視聴しています。

EnglishClass101.comのプランは、全部で3つ(ベーシック/プレミアム/プレミアムプラス)あります。

EnglishClass101.comの料金プラン。Basic=毎月4ドル/プレミアム=毎月10ドル/プレミアムプラス=毎月23ドル

3つのプランのなかで、プレミアムプラスを強く推奨する理由は、プレミアムプラスには担任のチューターがついて学習をサポートしてくれるからです。土日を除く毎日、サイト内のコミュニケーションボックス(簡易メールみたいなもの)でテキストのやりとりをしたり、学習内容について質問したりできます。ネイティブスピーカーが担任になってくれることになっており、僕の先生は南アフリカ在住の方でした。さらに、先生がレベルにあった宿題を出してくれます。

コストパフォーマンス含めて満足度がとても高いので不満らしい不満はありませんが、あえていうなら、単語のレベルが少し優しすぎるかなという気はします。ただ、YouTubeに公開されていないコンテンツも豊富にあり、学習の満足度は非常に高いです。

第2位:Wall Street Journal(WSJ:英字新聞)

第2位は、ウォールストリートジャーナルです。WSJは、アメリカで最も権威のある経済新聞なので、英語を通じて偏りのないニュースを仕入れたい方にオススメです。前記事ではないものの日本語に訳される記事も多いため(やや直訳調ではありますが)、日本語訳と照らし合わせながらニュースを読みたい方にもオススメです。記事の難易度は、おそらく背景知識によっても異なると思いますが、国際ニュースや日本関連のニュースは普段経済誌を読んでいない方でも十分に読み進められるレベルです。逆に、金融・投資あたりの記事は英語力以前に記事内容が非常に難解です。

WSJの魅力的なところは、初年度は安い価格で入会できることです。僕が加入した2021年4月は、最初の2か月110円or初年度6,050円/年(定価の50%OFF)の割引きプランがありました。

WSJを読みはじめたばかりの頃はとにかく単語が難しくて1記事を読むのにかなり苦労をしていましたが、数ヶ月読み続けていくと大分単語力がつきました。さらにニュース独特の言い回しになれてきたり、動画ニュースでアナウンサーの音声付きニュースを見たりするなど、生の素材を使って英語力を高められます。

第3位:Netflix

Netflixは、海外ドラマを視聴するために契約しています。作品によって聞き取りやすさが全く異なるし、どんなドラマ・映画に興味をもてるのかも人それぞれなので、実際に興味のもてそうな作品が公開されているかどうかをチェックしてから加入するのがオススメです。ちなみに、僕がNetflixに加盟を決めた最大の理由は、Chromeの拡張機能で英語・日本語同時字幕を表示できることだったのですが、英日同時字幕は実はほとんど利用していません。英語字幕のみでだいたいの意味がつかめることと、意味がつかめない場合はそのまま英語字幕を翻訳した方が早いからです。

ちなみに、Netflixで僕が英語学習にぴったりだと思う作品は、次の2つです。

  • The Good Place・・・主人公エレノアを演じるベルさんの英語がとても聞き取りやすいです。1話が22~23分程度なのですが、話の密度がとても濃くて、喜怒哀楽さまざまな感情の変化を楽しめます。
  • ユニークライフ・・・自閉症の主人公とその家族を描いたストーリーです。重いテーマですが、コミカルなタッチで描かれているので、楽しみながら視聴できます。

海外ドラマや映画は、たくさん手を出さずに同じ話を何度見ても苦痛じゃないくらいのお気に入り作品に出会えるか否かが大切だと思います。

第4位:SCRIBD

SCRIBDは、英語の本とオーディオブックが月額9ドルで見られるサブスクリプションサービスです。

有名映画の原作(ジュラシックパークなど)や海外で発売されている英文法書なども定額で利用できるので、使い勝手によってはかなりコストパフォーマンスのよいサービスだと思います。

プリントアウトできない点が使い勝手としては若干残念ですが(著作権などの関係上やむをえないとはいえ)、ボリュームが大量にあるので多読をしたい方にオススメです。フィクション・ノンフィクション・実用書など幅広いジャンルの作品が読めることも大きなメリットだと思います。

第5位:Youtube

YouTubehは、ある意味僕が英語で英語を学ぶきっかけとなったコンテンツです。EnglishClass101.comを僕が知ったきっかけでもあります。

ただ、最初に英語学習の楽しさを強く教えてくれたのは、Accurate English の動画だったと思います。

Accurate English のLisaさんの英語が本当に聞き取りやすいと思います。あと、mountainの発音がそれまで思っていたものと全く異なり、かなりびっくりしたのを覚えています。

英語で英語を学ぶためにオススメのツール

英語で英語を学ぶときに、どうしても困る場面がいくつかあります。最も困るのは、聞き取れないときや聞き取れても意味がわからないときです。ですが、ツールを使えばよほど専門的な文書に当たらないかぎり、だいたいのわからない問題を解決できます。

そのツールとは、翻訳ツールDEEPLです。

翻訳ツールといえば、Google翻訳が有名ですが使いやすさの面でも翻訳の精度の面でもDEEPLはGoogle翻訳を圧倒しています(2021年9月時点)。

DEEPLは、PCにソフトウェアをダウンロードでき、「Ctrlキー+C×2回」で文章ごと(あるいはページごと)翻訳できます。無料プランでは5,000字までの制限があるものの、わからないことがあれば一瞬でナチュラルな翻訳がかくにんできるので、いざというときにすごく役立ちます。EnglishClass101.comやNetflixなどでは、音声の情報がすべて文字起こしされているため、動画コンテンツを視聴しているときにもかなり有用です。英語中級者の僕が難なく英語コンテンツをつかいこなせているのは、DEEPLのおかげといっても過言ではありません。

DeepLは絶対的にオススメのツールです。

https://www.deepl.com/ja/translator

まとめ

英語で英語を学ぶのは、少しハードルが高いような気がしました。

でも、実際に学習を初めてみるとそれはすごく楽しいものでした。もちろん、日本語の方が理解しやすい情報は日本語のテキストを参照したり、日本語のWebサイトを見たりしています。必ずしも英語漬けになる必要はないと思っています。

ただ、これだけすぐれたツールが提供されているにも関わらず利用しないのは非常にもったいないです。モチベーション維持にも学習効果を高めためにも最適なツールが多数あるので、英語学習に興味のある方はぜひ試してください。

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