この記事では、英語初級者・中級者にとってシャドーイングがどれだけの効果を発揮するのかについて解説します。実体験や英語学習を通じて得た知識に基づいて、これから英語を学ぼうとしている方にとって分かりやすく解説します。
英語力を高めるには、単語力を無視することはできません。
英会話のレッスンをしていても、EnglishClass101.comで担任の先生とのテキストのやりとりをしていても、結局単語の力がなければ何も伝えられないからです。
某YouTuberが「英会話をしたいなら、英単語は覚えない方がよい」と発言されていましたが、この意見には1ミリも賛同できません。
とはいえ、英語中級者が英語上級者を目指すためにはどのような学習法がよいのかは、かなり奥の深いテーマなのではないでしょうか?
今回は、英単語の学習法について一つひとつ解説します。
中級者の英単語学習の目的
英単語を学習するときには、まずは目標を定める必要があります。
なぜなら、ネイティブスピーカーのようにすべての単語を網羅できるわけではないため、特に必要とする単語から効率よく覚えていく必要があるためです。
そのような意味では、市販の英単語帳はかなり効率的だと思います。
レベルや目的にあわせてテキストを選ぶことができるためです。
実際に、僕もZ会の「速読・速聴英単語」や「金のフレーズ」などを使用して英単語を学習したこともありました。
でも、今はこれらの英単語帳は使っていません。
目的が異なるためです。
目標は海外のニュース・情報をそのまま取得すること
僕の英語学習の目標は、生の情報をそのまま取得することです。
日本語を介してしまうと、どうしても情報の取得が遅れてしまったり、情報収集に偏りが生じやすくなってしまう可能性が高くなります。海外のメディアや一般の方々がどのように考え、情報を発信しているのかをそのまま受け取れるようになれば、情報量と質でほかの方々をリードできます。
そのような考えから、僕は英語学習をスタートしました。
したがって、僕のゴールは英語のニュース・資料・テキストなどを原文のまま意味を把握できるようにすることです。
(理想をいえば、YouTubeなどの音声を聞いてそのまま情報を取れるようにしたいと思っています。
最低限のレベルの単語力は必要
英語のニュースを読むための単語力は、英語ニュースから身につけていくのが効率的ですが、必要最小限の単語力がないとニュースを読むのはかなり苦痛です。
僕自身、Wall Street Journalを最初に読み始めたときは、ニュース記事を読んでいる時間よりも辞書を読んでいる時間の方が長かったくらいです。
どのレベルを「最低限」とするかは人それぞれだと思いますが、個人的には「速読速聴・英単語Core1900」程度がちょうどよいのではないかと思っています。
「速読速聴・英単語Core1900」 では、環境・教育・社会・政治など8のジャンルの単語をカバーしています。難易度の高い単語も含まれていますが、基本的にちょうどベースをおさえるのにピッタリだと個人的には思います。また、リスニングの学習もできるので、総合的に英語の力を伸ばすことが可能です。
必ずしもCore1900じゃないとダメというわけではありませんが、いったん基本となる英語力と文法力をつけてから、英単語力を伸ばしていくのが理想だと思います。
英語中級者の英語の覚え方|実践編
僕がどのように英単語を覚えているのかについて紹介します。最初に少しコストのかかる方法ではありますが、長い目で見れば単語帳を何冊も仕上げるより安上がりで、学習効果も高い方法だと思います。
用意するもの
単語学習をするために、僕が必要だと思っているのは以下の材料です。
- 教材(僕の場合はメインはWall Street Jounalです。)
- 辞書・データベース(僕がメインで使用しているのはALCの英辞郎です)
- フラッシュカードアプリ(僕が使用しているのはStudy Smartです)
これだけあれば、無限に英単語を学習できるといっても過言ではありません。
もちろん、日常会話を覚えたい方は、教材として海外ドラマや海外のペーパーバック小説を使用してもいいと思いますし、辞書にもさまざまな選択肢がります。
また、目的にピッタリの英単語帳があれば、単語帳一冊でこれら3つの機能をすべて1冊に集約することも可能です。
大事なことは、ご自身にあった方法でボキャブラリーを増やしていくことです。
教材の使い方
教材の使い方は、とてもシンプルです。
知らない単語・イディオムに遭遇したら、その語句をそのつど調べるだけです。ただ、調べる頻度が多くなりすぎると、教材の内容が頭に入ってこないし、知っている単語ばかりの場合は覚える単語がほとんどないので、教材の選び方はかなり重要です。
僕が使用しているWall Street Journalがすぐれていると思うのは次の点です。
- 記事のジャンルによって使用される単語の傾向がある・・・得意なジャンルのニュースであれば、難易度が高くても比較的苦労せずに読めます。
- ニュースによっては、日本語版がアップされている・・・一つひとつ意味を確認しなくても、日本語訳が確認できます
- ニュースでよく使用される単語がわかる
これらのメリットがあるので、毎日継続していると少しずつ英文が読めるようになります。
英辞郎の使い方
英辞郎は、辞書というよりはデータベースです。無料版でも確認できますが、一つひとつの単語の意味を正確に把握するというよりは、単語のおおまかな意味や用例を確認するのに適しています。とはいっても、あくまで辞書ほどの信頼性がないだけで、十分に辞書的な使い方ができます。
英辞郎のすぐれている点は、部分検索ができることです。単語の一部を拾ってイディオムを検索したり、また、不規則変化の単語を検索してもきちんと原形が確認できたりするなど、とても効率的に英単語を拾えます。
英作文をする場合やコロケーションについてもしっかり学びたい場合はサブスクの有料版がオススメですが、無料版でも十分に利用できます。
フラッシュカード(Study Smarter)の使い方
英単語を覚える際にオススメのツールは、アプリを使ったフラッシュカードです。
カード式のアナログタイプのものでもアプリ版でもどちらでも良いと思いますが、個人的にはアプリの方が好きです。
フラッシュカードアプリを探すときにこだわったのが、PCで情報を入力できることとスマホでチェックができることです。
単語のスペルと意味を一つひとつ携帯で入力しているとデータを入力するだけで時間がかかってしまうし、スマホでチェックできなかったら隙間時間に単語学習ができません。
その両方を満たしているのが、この「Study Smarter」です。
ほかにもあるかもしれませんが、いろいろと探してみたなかでは最も使いやすく、しかも無料です。
Study Smarter のよいところ
- サクサクと英単語を登録できる
- Gmailのアカウントで利用できるので、登録やPCとスマホとの連携などが簡単
- 英語の辞書をそのままコピペできる
Study Smarterを使用すると、なにかと単語の記憶が楽になります。あとは、就寝前・起床時・就寝前などの好きな時間にひたすら単語を覚えるだけです。
まとめ
英語学習において、ボキャブラリーの学習はすごく大切です。
ボキャブラリー学習に王道はありませんが、毎日の習慣にしてしまえば必然的にどんどん単語力は身についていきます。
やみくもに単語を覚えるのはとても大変なので、オススメの方法は目的にあわせて単語を増やしていくことです。
僕の場合は、英語でニュースを読むことがボキャビルにつながっています。
英語学習は、中級者になるとかなり選択肢の幅が広がります。
英語でニュースや気になるWebサイトを読んだり、英語のコンテンツを視聴したりできるようになるためです。テキストを使用していても、初級よりもストーリー性のあるものが題材となるため、退屈をせずに勉強できます。
しかし、一般的には誰もが英語学習はビギナーからスタートします。
大学受験から長らくのブランクがあった僕も、学生当時に覚えていた英語の大半を忘れてしまっており、完全なビギナーからのスタートでした。今回は、英語学習初心者の僕がどのようにして中級まで到達したのかという点をお伝えします。
ちなみに、もちろん中級のまま満足するつもりはなく今後2022年中には自信をもって上級者を名乗るつもりです。
そもそも英語中級者とは?
英語レベルの測り方はいろいろあるので、「中級者」といってもどの程度を指すのかがあいまいになりがちです。
僕自身、文法・スピーキング・リーディング・ライティング・リスニングの全ての項目で中級者だと思っているのですが、その根拠は「Perfect English Grammar」というイギリスのサイトの簡易テストの結果から来ています。
こちらのサイトでは、無料で英語力を診断できる簡易的なテストが受けられるので、ご自身の英語力を確認してみたいと思う方はぜひチェックしてください(出題文やは文法問題ですが、個人的にこのテストはすごくよくできていると思います)。
僕自身が中級者を代表するのも少し変ですが、できることとできないことを簡単にリスト化してみました。
まず、できることから紹介します。
- 英字新聞(WSJ)や英字のWebサイトを辞書を使用しながら普通に読める
- 海外の方とE-mailやLineで意思疎通できる(それなりにミスをしますが、相手がくみ取ってくれます)
- 部分的に英語の映画・ドラマ・プレゼンテーションなどが聞き取れる(聞き取れる割合は難易度によってマチマチです)
- 英語で英語が学べる(英語学習者向けにネイティブの方が作ったテキスト・動画コンテンツが把握できる程度)
- 日本語対応していない商品をインターネット上で購入できる
できないことだらけなのですが、あえてできないことをリスト化すると以下のとおりです。
- 映画やドラマの会話を完全に聞き取ること
- 辞書なしでニュース記事などを読む(簡単な内容のWebサイトくらいなら辞書なしでも十分読めます)
- 文章をつっかえずに音読する
- ビジネスの実務で英語を用いる
このようにできないことがたくさんあるので、まだまだ先が長い感じはしますが、それでも上達を実感できたり英語を使って自分にとって楽しみになることができたりしているのは間違いない事実です。
英語初級者から中級者になるために実践した4つの学習法
英語学習初級者を卒業して中級者になるためには、勉強あるのみです。聞き流し系の教材は、最初から効果に期待できず試していないため、効果の有無を証言できないのですが、少なくとも僕がやってきた学習法は初級から中級になるためのレベルアップの効果は十分に得られるでしょう。そのためのポイントを4つ紹介します。
基礎レベル英文のシャドーイング
シャドーイングとは、CDなどの音声を流しながら後に続いて同じように発音する学習法です。テキストを見ずに、聞いた音だけを頼りにおこなうのが本来のやり方ですが、かなり難易度は高いです。そのため、最初のテキストは簡単過ぎると感じるくらいレベルを落としたものを使用するとよいと思います。僕も、最初の1か月は中学1・2年生レベルのテキストを使って練習しました。
初級者がシャドーイングをやる上で僕が注意した方がよいと思うことは、次の3点です。
- 英語を話せる人にチェックしてもらうこと(僕の場合は、オンライン英会話「SPTR」を使用しました)
- レベル感のあった教材を使用する
- 一つの文章をある程度すらすら読めるようになるまで、じっくり向き合うこと
シャドーイングをはじめると、2~3か月くらいでリスニング力がアップすると思います。それまでは聞き取れなかった英語が聞き取れるようになることで、かなりモチベーションアップになります。
正しい発音の理解
英語をネイティブスピーカーのように流ちょうに話すためには、リエゾン・リダクション・発声法・イントネーションなどさまざまな項目をクリアしなくてはなりません。したがって、その道のりは中級学習者の僕から見てもとても果てしないものです。
ですが、初級者から中級者になるために覚えておきたいことはたった一つ。正しい発音を身につけることです。正しい発音を身につけることで、英語が伝わるようになり聞けるようになります。一般的に日本人が苦手とされる「RとL」「VとB」などのサウドの違い、母音の種類などを理解することはとても大切です。
そして、理解すると同時に音の出し方を身につけることも大事です。そこで大切なのが、正しい発音を意識した上でのシャドーイングです。理想をいえば、発音をマスターしてから実践であるシャドーイングをした方がよいかもしれませんが、僕の場合は発音とシャドーイングを同時進行で進めていました。
ちなみに、発音の確認はYouTubeでいろんな動画をみて勉強しました。「pronunciation」とYouTube上で検索するとかなりの数の動画が上がってくるので、わかりやすく説明してくれている方の発音を繰り返しマネするとよいと思います。
中学生レベルの文法
僕の場合は、文法は比較的学生時代の記憶が残っていたので、おこなった学習としては「一億人の英文法」を購入して、わからない箇所をときどき復習していた程度です。ただし、中学レベルの英文法が曖昧な場合はやはり最低限の英文法は必須だと思います。
文法学習を退屈に感じる方も多いかもしれませんが、基礎的な部分(特に時制・単数複数・5文型・関係代名詞・助動詞・比較など)程度は頭に入れておきたいです。時制や単数複数は、実際僕も未だに結構ミスしますが、基本的な考え方を押さえとかないとあとから苦労するか、もしくはブロークンイングリッシュしか話せない状態になるでしょう。基礎を押さえることに注力したいので、薄めの基礎的なテキストで大丈夫です(逆に「一億人の英文法」はあまり適してないかもしれません)。
2,000から3,000語レベルの基礎単語
語彙の数は多ければ多いほど英会話力が高まります。だからといって、単語学習のみを勉強する学習法はオススメしませんが、僕は今も毎日英単語を勉強中です。英単語は、英単語帳を使用するか自作のフラッシュカードを使用するかのどちらかがオススメです(効率のよさを重視するなら、市販の英単語帳がよいでしょう)。
初級からの卒業をはかるためには、大学受験用もしくはTOEIC用の単語帳がオススメです。
まとめ
英語の初級者から中級者までの道はそれほど遠くないと思います。スタート地点の英語力によって違いがあるため、一概にはいえませんが、数ヶ月から半年くらいで十分に到達できるレベルだと思います。一つひとつの学習はとても地味ではあるものの、目的をもって取り組めばモチベーションも維持できるはずです。
ちなみに、現時点で僕はEnglishClass101.comという英語学習サービスを中心に英語学習をしています。ビギナー向けのコンテンツも多数あるためいつスタートしても良いサービスなのですが、個人的には中級者レベル以上の方がサービスのメリットを十分に実感できると思います。その意味では、ビギナーの時に英語学習を頑張ってよかったと心から感じています。EnglishClass101.comに限らず、中級者になると学習方法の選択肢が一気に広がるので、初級者を卒業したい方はぜひ参考にしていただけたらと思います。
英語にはさまざまな学習方法があります。
その大きなトピックの一つが、英語を英語で学習すべきか、それとも日本語で学んだ方がよいかという点です。
英語中級者の場合、特にその判断は難しいと思います。
「英語を英語で学ぶ」と固く決心して英英辞典を使用してみたら、理解が追いつかなかったという経験を持つ方も少なくないことでしょう。
ですが、典型的な英語中級者(CEFRでB1レベル)の僕の経験でいえば、英語を英語で学習するメリットは十分にあります。
特に文法やボキャブラリーの面では、英語で情報をインプットした方が早く正確な情報を入手できる場面が多いです。
今回は、結果的にたどり着いた英語学習サービスEnglishClass101.comを含むいくつかの学習法を交えながら、中級者が英語を英語で学ぶことについて掘り下げていきます。
英語を英語で学習することのメリット(実体験)
僕自身の実体験を通じて、英語を英語で学ぶことのメリットを紹介します。
そもそも、学習は効率・効果が重要です。最終的なゴールを達成するために、英語を英語で学習することがどのようなメリットをもたらすのかについて考えてみましょう。ここで紹介するのは、僕の実体験から得たものではありますが、多くの英語中級者に当てはまることだと思います。
イメージが理解しやすい
英語を英語で学習しようとするとき、日本語を介して学ぶよりもイメージをつかみやすいことがあります。特にそれが顕著なのは、ボキャブラリーと文法について学ぶときです。 https://www.youtube.com/embed/6XluP9xKHEc
たとえば、こちらのEnglishClass101.comの動画で紹介されているのは、TalkとSpeakの違いです。このように、非常にシンプルな単語でさえ、「違い」といわれると難しいものです。しかし、動画を見るとシンプルなキーワードで両者の違いを説明してくれています。
Speak | Talk |
casual daily conversation | formal business situation more polite about language |
動画の中では、SpeakやTalkと相性のよい前置詞to・withについても解説されています。
このように、EnglishClass101.comを例に挙げましたが、ほかの英語教育コンテンツや文法書などでも同様に、イメージで理解できるように解説が工夫されているものが多いです。また、解説されている文法項目やボキャブラリーについても、受験対策のものと比較して生活や仕事に直結するものが多いと感じます。
例文で英語を学べる
EnglishClass101.comにかぎらず、多くの英語学習コンテンツでは例文が多く使用されます。日本の師範テキストでもさまざまな例文が用いられますが、海外のコンテンツの特徴として例文の数が多いこととシンプルなことが挙げられます。実際に英語学習のコンテンツを使って学習してみると、例文のよさを実感できると思います。
リスニング学習に最適
海外の英語学習者向けは、英語学習中級者のリスニング教材としても最適です。
- ちょうどよいスピードで話される
- シンプルな単語が用いられる
- 国内の英語教材に比べて自然な英語が使われる
日本で発売されているテキストを使って英語を勉強しているものの、リスニングが少し伸び悩んでいる方や映画・海外ドラマの英語が聞き取れないという方は、英語学習者向けの動画を視聴してみるとよいかもしれません。実際、EnglishClass101.comのでAlishaさんが話している英語は字幕がなくても聞き取れる方が多いと思います。
価格が安い
全体的な傾向として、海外の教育コンテンツは日本国内のものよりも価格が安い傾向があります。そもそもYouTubeで学習すれば費用は0円ですし、有料コンテンツであっても安価な物が多いです。価格が安い理由として考えられるのは、以下の2点です。
- サブスクの費用相場が日本よりも安い
- 世界中に顧客が存在するため市場が大きい
もちろん、サービスによっては高額なものもあるため一概には言えませんが、日本国内の同等のサービスと比べると学習費用を大きく軽減できます。
日本で購入するよりも安かったサービス
- 英語学習のサブスク(月額1,000~3,000円程度):日本のオンライン英会話は月額6,000円~
- 英英辞典(年額500~1,000円程度):日本では買い切りで3,000~4,000円程度
- 書籍読み放題のサービス(月額1,000円):日本には該当サービスなし
個人的に、低価格でサービスを利用できる点は非常に助かりました。
モチベーションが高まりやすい
英語を英語で学習できることは、気分も高まりやすくなります。
英語を英語でそのまま理解できると、英語学習者としてのレベルが一段上がった気になりました。継続して学習しなければ、実際にレベルがアップすることはありませんが、学習を維持するためにもモチベーションは大事です。英語で英語を学ぶ教材としては、Grammar in Useなどが有名ですが、それでも身近にはそれほどたくさんいないでしょう。
その特別感が学習意欲を高めてくれます。
英語を英語で学習することのデメリット
英語で英語を学習することのデメリットについても、感じたことをそのまま紹介しておきます。英語学習のスタンスは人それぞれでよいとは思っているものの、やはり目標到達のために遠回りはしたくないと思っている方も多いでしょう。EnglishClass101.comで学習をスタートして約2か月・英語学習歴約1年の僕が、率直に感想をお伝えします。
学習目標と教材がマッチしないことがある
大学受験やTOEIC・英検などの資格検定試験を目標にしている場合、日本語で書かれた専用のテキストを使用した方が効率的に学習できます。間接的なメリットは数え切れないほどありますが、試験の合格や高得点を第一目標にするなら先に試験対策を済ませた方がよいでしょう。
僕の場合は、TOEIC用の学習を少しずつ進めているところでしたがいったんTOEICの学習はストップして英語で英語を学ぶことにフォーカスするようにしました。その理由は、僕が英語での情報収集のために英語学習をしているためです。つまり、英語でのYouTubeの動画などから情報をゲットして、発信していくことを目標に置いているため、資格はあとからでも大丈夫だと思ったのです。今でもたまにTOIECの高得点を目指したいと思うことがありますが、どっちつかずになるのは避けたいので今は諦めています。
クレジットカードが必要
YouTubeやWebサイトなどの無料コンテンツで完結する場合は問題ないですが、英語での学習コンテンツは実際オンラインで購入するケースが大半です。そして、オンライン決済のためには通常クレジットカードが必要になります。
さらにいえば、クレジットカードはマスターカード・VISA・AMEXあたりがオススメです。JCBは、日本国内では広く使用できますが、海外では利用できないこともあるためです。
慣れるまで少し疲れる
英語で英語を学ぶのは、少し慣れが必要です。慣れるまでは疲れを感じる方も多いかもしれません。英語の動画を視聴する際には、5~15分くらいのあまり負担を感じない程度のものからスタートするとよいかもしれません。
僕の場合は、特にEnglishClass101.comに加入したばかりの頃は学習のモチベーションがものすごく高かったため、あまり負担を感じることはありませんでした。1日3本・4本都道がコンテンツを視聴していました。その後、少し落ち着いてきて「強は疲れているなぁ」とか「仕事が忙しいな」とか感じたときには短めの動画を視聴するなど負担がかからないように工夫しました。
英語を英語で学ぶためのオススメサイト・コンテンツ
英語を英語で学ぶためには、コンテンツの選び方も大切です。英語学習に対するアプローチはいろいろあるので、どんなやり方も間違いはないと思いますが、僕自身や学び方によって効率や効果の違いを実感してきました。この章では、特にオススメのコンテンツやプラットフォームを5つ紹介します。
第1位:EnglishClass101.com プレミアムプラス
第1位は、EnglishClass101.comのプレミアムプラスコースです。EnglishClass101.comは、無料でYouTube動画を公開しているほかにWebサイト・アプリでより充実した教育コンテンツを配信しています。学べる内容は、英文法・英単語・発音・英語圏の文化(おもにアメリカとイギリス)です。僕はアメリカ英語の習得を目指しているのですが、イギリス英語のコースもあります。
圧倒されるのがコンテンツの数で、2,000以上もの動画コンテンツがレベル(1~5)・カテゴリー別に公開されています。中級まっただ中の僕は、入会時にテストを受けてみたところレベル3のコースを推奨されたので、レベル3のコースを中心に動画コンテンツを視聴しています。
EnglishClass101.comのプランは、全部で3つ(ベーシック/プレミアム/プレミアムプラス)あります。
3つのプランのなかで、プレミアムプラスを強く推奨する理由は、プレミアムプラスには担任のチューターがついて学習をサポートしてくれるからです。土日を除く毎日、サイト内のコミュニケーションボックス(簡易メールみたいなもの)でテキストのやりとりをしたり、学習内容について質問したりできます。ネイティブスピーカーが担任になってくれることになっており、僕の先生は南アフリカ在住の方でした。さらに、先生がレベルにあった宿題を出してくれます。
コストパフォーマンス含めて満足度がとても高いので不満らしい不満はありませんが、あえていうなら、単語のレベルが少し優しすぎるかなという気はします。ただ、YouTubeに公開されていないコンテンツも豊富にあり、学習の満足度は非常に高いです。
第2位:Wall Street Journal(WSJ:英字新聞)
第2位は、ウォールストリートジャーナルです。WSJは、アメリカで最も権威のある経済新聞なので、英語を通じて偏りのないニュースを仕入れたい方にオススメです。前記事ではないものの日本語に訳される記事も多いため(やや直訳調ではありますが)、日本語訳と照らし合わせながらニュースを読みたい方にもオススメです。記事の難易度は、おそらく背景知識によっても異なると思いますが、国際ニュースや日本関連のニュースは普段経済誌を読んでいない方でも十分に読み進められるレベルです。逆に、金融・投資あたりの記事は英語力以前に記事内容が非常に難解です。
WSJの魅力的なところは、初年度は安い価格で入会できることです。僕が加入した2021年4月は、最初の2か月110円or初年度6,050円/年(定価の50%OFF)の割引きプランがありました。
WSJを読みはじめたばかりの頃はとにかく単語が難しくて1記事を読むのにかなり苦労をしていましたが、数ヶ月読み続けていくと大分単語力がつきました。さらにニュース独特の言い回しになれてきたり、動画ニュースでアナウンサーの音声付きニュースを見たりするなど、生の素材を使って英語力を高められます。
第3位:Netflix
Netflixは、海外ドラマを視聴するために契約しています。作品によって聞き取りやすさが全く異なるし、どんなドラマ・映画に興味をもてるのかも人それぞれなので、実際に興味のもてそうな作品が公開されているかどうかをチェックしてから加入するのがオススメです。ちなみに、僕がNetflixに加盟を決めた最大の理由は、Chromeの拡張機能で英語・日本語同時字幕を表示できることだったのですが、英日同時字幕は実はほとんど利用していません。英語字幕のみでだいたいの意味がつかめることと、意味がつかめない場合はそのまま英語字幕を翻訳した方が早いからです。
ちなみに、Netflixで僕が英語学習にぴったりだと思う作品は、次の2つです。
- The Good Place・・・主人公エレノアを演じるベルさんの英語がとても聞き取りやすいです。1話が22~23分程度なのですが、話の密度がとても濃くて、喜怒哀楽さまざまな感情の変化を楽しめます。
- ユニークライフ・・・自閉症の主人公とその家族を描いたストーリーです。重いテーマですが、コミカルなタッチで描かれているので、楽しみながら視聴できます。
海外ドラマや映画は、たくさん手を出さずに同じ話を何度見ても苦痛じゃないくらいのお気に入り作品に出会えるか否かが大切だと思います。
第4位:SCRIBD
SCRIBDは、英語の本とオーディオブックが月額9ドルで見られるサブスクリプションサービスです。
有名映画の原作(ジュラシックパークなど)や海外で発売されている英文法書なども定額で利用できるので、使い勝手によってはかなりコストパフォーマンスのよいサービスだと思います。
プリントアウトできない点が使い勝手としては若干残念ですが(著作権などの関係上やむをえないとはいえ)、ボリュームが大量にあるので多読をしたい方にオススメです。フィクション・ノンフィクション・実用書など幅広いジャンルの作品が読めることも大きなメリットだと思います。
第5位:Youtube
YouTubehは、ある意味僕が英語で英語を学ぶきっかけとなったコンテンツです。EnglishClass101.comを僕が知ったきっかけでもあります。
ただ、最初に英語学習の楽しさを強く教えてくれたのは、Accurate English の動画だったと思います。
Accurate English のLisaさんの英語が本当に聞き取りやすいと思います。あと、mountainの発音がそれまで思っていたものと全く異なり、かなりびっくりしたのを覚えています。
英語で英語を学ぶためにオススメのツール
英語で英語を学ぶときに、どうしても困る場面がいくつかあります。最も困るのは、聞き取れないときや聞き取れても意味がわからないときです。ですが、ツールを使えばよほど専門的な文書に当たらないかぎり、だいたいのわからない問題を解決できます。
そのツールとは、翻訳ツールDEEPLです。
翻訳ツールといえば、Google翻訳が有名ですが使いやすさの面でも翻訳の精度の面でもDEEPLはGoogle翻訳を圧倒しています(2021年9月時点)。
DEEPLは、PCにソフトウェアをダウンロードでき、「Ctrlキー+C×2回」で文章ごと(あるいはページごと)翻訳できます。無料プランでは5,000字までの制限があるものの、わからないことがあれば一瞬でナチュラルな翻訳がかくにんできるので、いざというときにすごく役立ちます。EnglishClass101.comやNetflixなどでは、音声の情報がすべて文字起こしされているため、動画コンテンツを視聴しているときにもかなり有用です。英語中級者の僕が難なく英語コンテンツをつかいこなせているのは、DEEPLのおかげといっても過言ではありません。
DeepLは絶対的にオススメのツールです。
https://www.deepl.com/ja/translator
まとめ
英語で英語を学ぶのは、少しハードルが高いような気がしました。
でも、実際に学習を初めてみるとそれはすごく楽しいものでした。もちろん、日本語の方が理解しやすい情報は日本語のテキストを参照したり、日本語のWebサイトを見たりしています。必ずしも英語漬けになる必要はないと思っています。
ただ、これだけすぐれたツールが提供されているにも関わらず利用しないのは非常にもったいないです。モチベーション維持にも学習効果を高めためにも最適なツールが多数あるので、英語学習に興味のある方はぜひ試してください。