英語力を高めるには、単語力を無視することはできません。
英会話のレッスンをしていても、EnglishClass101.comで担任の先生とのテキストのやりとりをしていても、結局単語の力がなければ何も伝えられないからです。
某YouTuberが「英会話をしたいなら、英単語は覚えない方がよい」と発言されていましたが、この意見には1ミリも賛同できません。
とはいえ、英語中級者が英語上級者を目指すためにはどのような学習法がよいのかは、かなり奥の深いテーマなのではないでしょうか?
今回は、英単語の学習法について一つひとつ解説します。
中級者の英単語学習の目的
英単語を学習するときには、まずは目標を定める必要があります。
なぜなら、ネイティブスピーカーのようにすべての単語を網羅できるわけではないため、特に必要とする単語から効率よく覚えていく必要があるためです。
そのような意味では、市販の英単語帳はかなり効率的だと思います。
レベルや目的にあわせてテキストを選ぶことができるためです。
実際に、僕もZ会の「速読・速聴英単語」や「金のフレーズ」などを使用して英単語を学習したこともありました。
でも、今はこれらの英単語帳は使っていません。
目的が異なるためです。
目標は海外のニュース・情報をそのまま取得すること
僕の英語学習の目標は、生の情報をそのまま取得することです。
日本語を介してしまうと、どうしても情報の取得が遅れてしまったり、情報収集に偏りが生じやすくなってしまう可能性が高くなります。海外のメディアや一般の方々がどのように考え、情報を発信しているのかをそのまま受け取れるようになれば、情報量と質でほかの方々をリードできます。
そのような考えから、僕は英語学習をスタートしました。
したがって、僕のゴールは英語のニュース・資料・テキストなどを原文のまま意味を把握できるようにすることです。
(理想をいえば、YouTubeなどの音声を聞いてそのまま情報を取れるようにしたいと思っています。
最低限のレベルの単語力は必要
英語のニュースを読むための単語力は、英語ニュースから身につけていくのが効率的ですが、必要最小限の単語力がないとニュースを読むのはかなり苦痛です。
僕自身、Wall Street Journalを最初に読み始めたときは、ニュース記事を読んでいる時間よりも辞書を読んでいる時間の方が長かったくらいです。
どのレベルを「最低限」とするかは人それぞれだと思いますが、個人的には「速読速聴・英単語Core1900」程度がちょうどよいのではないかと思っています。
「速読速聴・英単語Core1900」 では、環境・教育・社会・政治など8のジャンルの単語をカバーしています。難易度の高い単語も含まれていますが、基本的にちょうどベースをおさえるのにピッタリだと個人的には思います。また、リスニングの学習もできるので、総合的に英語の力を伸ばすことが可能です。
必ずしもCore1900じゃないとダメというわけではありませんが、いったん基本となる英語力と文法力をつけてから、英単語力を伸ばしていくのが理想だと思います。
英語中級者の英語の覚え方|実践編
僕がどのように英単語を覚えているのかについて紹介します。最初に少しコストのかかる方法ではありますが、長い目で見れば単語帳を何冊も仕上げるより安上がりで、学習効果も高い方法だと思います。
用意するもの
単語学習をするために、僕が必要だと思っているのは以下の材料です。
- 教材(僕の場合はメインはWall Street Jounalです。)
- 辞書・データベース(僕がメインで使用しているのはALCの英辞郎です)
- フラッシュカードアプリ(僕が使用しているのはStudy Smartです)
これだけあれば、無限に英単語を学習できるといっても過言ではありません。
もちろん、日常会話を覚えたい方は、教材として海外ドラマや海外のペーパーバック小説を使用してもいいと思いますし、辞書にもさまざまな選択肢がります。
また、目的にピッタリの英単語帳があれば、単語帳一冊でこれら3つの機能をすべて1冊に集約することも可能です。
大事なことは、ご自身にあった方法でボキャブラリーを増やしていくことです。
教材の使い方
教材の使い方は、とてもシンプルです。
知らない単語・イディオムに遭遇したら、その語句をそのつど調べるだけです。ただ、調べる頻度が多くなりすぎると、教材の内容が頭に入ってこないし、知っている単語ばかりの場合は覚える単語がほとんどないので、教材の選び方はかなり重要です。
僕が使用しているWall Street Journalがすぐれていると思うのは次の点です。
- 記事のジャンルによって使用される単語の傾向がある・・・得意なジャンルのニュースであれば、難易度が高くても比較的苦労せずに読めます。
- ニュースによっては、日本語版がアップされている・・・一つひとつ意味を確認しなくても、日本語訳が確認できます
- ニュースでよく使用される単語がわかる
これらのメリットがあるので、毎日継続していると少しずつ英文が読めるようになります。
英辞郎の使い方
英辞郎は、辞書というよりはデータベースです。無料版でも確認できますが、一つひとつの単語の意味を正確に把握するというよりは、単語のおおまかな意味や用例を確認するのに適しています。とはいっても、あくまで辞書ほどの信頼性がないだけで、十分に辞書的な使い方ができます。
英辞郎のすぐれている点は、部分検索ができることです。単語の一部を拾ってイディオムを検索したり、また、不規則変化の単語を検索してもきちんと原形が確認できたりするなど、とても効率的に英単語を拾えます。
英作文をする場合やコロケーションについてもしっかり学びたい場合はサブスクの有料版がオススメですが、無料版でも十分に利用できます。
フラッシュカード(Study Smarter)の使い方
英単語を覚える際にオススメのツールは、アプリを使ったフラッシュカードです。
カード式のアナログタイプのものでもアプリ版でもどちらでも良いと思いますが、個人的にはアプリの方が好きです。
フラッシュカードアプリを探すときにこだわったのが、PCで情報を入力できることとスマホでチェックができることです。
単語のスペルと意味を一つひとつ携帯で入力しているとデータを入力するだけで時間がかかってしまうし、スマホでチェックできなかったら隙間時間に単語学習ができません。
その両方を満たしているのが、この「Study Smarter」です。
ほかにもあるかもしれませんが、いろいろと探してみたなかでは最も使いやすく、しかも無料です。
Study Smarter のよいところ
- サクサクと英単語を登録できる
- Gmailのアカウントで利用できるので、登録やPCとスマホとの連携などが簡単
- 英語の辞書をそのままコピペできる
Study Smarterを使用すると、なにかと単語の記憶が楽になります。あとは、就寝前・起床時・就寝前などの好きな時間にひたすら単語を覚えるだけです。
まとめ
英語学習において、ボキャブラリーの学習はすごく大切です。
ボキャブラリー学習に王道はありませんが、毎日の習慣にしてしまえば必然的にどんどん単語力は身についていきます。
やみくもに単語を覚えるのはとても大変なので、オススメの方法は目的にあわせて単語を増やしていくことです。
僕の場合は、英語でニュースを読むことがボキャビルにつながっています。